北米版RAGE2をクリアしましたので、その評価レビューです。
興味本位で購入したRAGE2ですが、FPS酔いや大味なカーチェイスに打ちのめされつつも、結果的にめちゃめちゃ楽しく遊ぶことができました。
RAGE2、あーだこーだいろいろと言われてるけど、この戦闘シーン見てときめかない脳筋なんているの? pic.twitter.com/es6r7WXePu
— セプテンバー荒井@GAME1986管理人 (@araithegamer) May 20, 2019
まだ100%の達成度ではなく、収集物も全部集めた訳ではありませんが、価格以上(79.99ドル)は楽しむことができたかなと思っています。
RAGE1未プレイですが、問題なく楽しめました。買ってよかったなと。
ということで、以下RAGE2の評価レビューです。ネタバレ無しですのでご安心ください。
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RAGE2のゲームボリュームについて
クリアまでのプレイ時間はおおよそ10時間前後
クリアまでの時間は、おおよそ10時間前後でした。
ただし、RAGE2デラックス版(日本未発売)の限定特典である「Progress Booster」を使った上でこの時間です。
このProgress Boosterは、使用から4時間の間、入手するアイテムをすべて4倍に増やす1度きりのブースターです。序盤は素材が集まりにくい&時間がかかるので、楽したいと思ってしょっぱなに使用しました。
で、ブースターを使用した最初の4時間で、資金や素材をあらかた集めまくって武器や能力の強化をしまくってます。なので、この4時間でかなりプレイ時間を短縮してると思います。

ブースターを使わなかったら、正味13時間から15時間前後でクリアできるのではないかと思います。
メインストーリーは薄く、決して長くはない
「惑星を力で支配しようとする悪い敵を倒す。」これが本筋のストーリーです。
軍の指導者であり主人公の復讐の対象でもあるクロス将軍を倒すために、3人のオペレーターの協力を得ながら、さまざまなミッションをクリアしていくことになります。
この3人のオペレーターがそれぞれのクエストラインを抱えていて、それらをすべて完遂することで、クロス将軍に挑める…という流れです。
ちなみにこの3人、RAGE1に登場しているキャラクターなので、1をプレイしている人であれば感慨深いものがあるかもしれません。(私はやってませんが…)
本筋のストーリーもクエストラインも、どれも決して重厚な物語ではなく、幾多のドラマや困難が待ち受けている…という訳でもありません。
冒頭開始5分くらいで主人公の育ての親がクロス将軍に殺されるんですが、プレイヤーとしては何も思い入れがないので、「あらまぁ…」くらいの感覚で見ていました。なので、復讐の激情に駆られることもなく。
ストーリーにはそこまで期待しないほうが良いかもしれません。ボリューム的にも、メインストーリーだけ集中してやれば、おそらく5時間や6時間だけでクリアできるんじゃないかと思います(武器強化や能力強化の問題もありますが…)
逆に言うと、ストーリーがそこまでだったので、北米版に足を踏み入れやすい…という側面があるかもしれません。
やるべき事は多い。収集物も大量。
ストーリーは短いですが、だからといって「やることが少ないのか」というと、そういう訳ではありません。
- 敵ギャングの拠点つぶし
- ミュータントの巣破壊
- 燃料庫の破壊工作
- 味方レンジャーの遺体調査
- 大型セントリーの破壊
- 隕石の発掘
- インテル(PAD)収集
- スパイドローン破壊
- エナジーコア破壊工作
- チェスト探し
- etc…
などなど、できることは腐るほどあります。おそらく全部平らげようとしたら20時間とか30時間とか余裕で超えていくんじゃないかなと思います。
RAGE2は戦闘が楽しい。とにかく戦闘が死ぬほど楽しい。
RAGE2の戦闘は、同じくBethesda産でストーリーをぶん投げて戦闘に全ステータスを振り切った名作FPS「Doom」と比較されがちです。
実際、RAGE2の戦闘におけるゲーム体験や展開はDoomに似ていて、
- スピード感があり
- さわやかに肉片が飛び散り
- ユーモラスで笑えるグロさが心地よい
といった特徴があります。超楽しいです。
武器も一筋縄ではいかず、指パッチンで敵を燃やすハンドガンや、弾丸の重力を操作できるマシンガン、そしてDoomでおなじみの「BFG9000」のように、個性的なものばかり。
個人的には、RAGE2のゲーム体験の9割は、この戦闘が支えている…という感想です。
正確に言えば、敵がユーモラスに肉片になっていく爽快感とギャグセンス。これがあったから、最後まで楽しくプレイできたと思っています。
30fpsの弊害
これだけ戦闘が楽しいからこそ、フレームレートが30fps固定なのは残念でした。スピード感のある戦闘であれば、60fpsが理想です。
実は2019年1月末に、id Softwareのクリエイティブ・ディレクターが、「PS4もXbox Oneも60fpsになる」ということをインタビューで答えてたりするんですが、実際30fpsだということは、つまりそういうことなんでしょう。
コンソール版はパフォーマンス的に難しいんだと思いますが、Doomが60fpsだったからこそ湧き出る俺のアイロニー。
PC版は制限はないようなので、ゲーミングPCがあるならPC版を検討しても良いかもしれませんね。
久々のFPS酔い
また、視点操作に癖があり、慣れるまではFPS酔いに悩まされました。視点操作の感度をあれこれいじってみたんですが、それでも初日はオエオエ酔いまくってました。
これまで数多くのFPSをプレイしてきましたが、ここまで酔ったのは久しぶりです(体調が若干関係していたかもしれません)。
そのうち慣れて問題なくプレイできるようになりましたが、もし酔いやすい方であればプレイ時はご注意ください。
オープンワールドとしては大味な出来栄え
カーチェイスにもう一捻り欲しかった
世界観はボーダーランズに似ています。
ただ、ボーダーランズとの大きな違いの1つが「RAGE2にはカーチェイスがある」という点です。
私の場合、このカーチェイスを思うように楽しむことができず、今ひとつな感想でした。トレーラーにあったようなド派手なカーチェイスバトルは、滅多にないです。
マップがとにかく広く、オブジェクトとオブジェクトが離れすぎていて、移動がとにかく長い…という感想です。
車での移動は最初は楽しいかもしれませんが、1時間もするとめんどくささを感じてきます。
ミニマップなどが存在しないため目的地を感覚的につかむことができず、結局カーナビ頼みでの移動に。それなのにカーナビがポンコツなので、結局「車操作がめんどくさい」という状況になってしまいました。
敵の車とカーチェイスバトルを繰り広げる機会も少なく、そもそも車の運転が思い通りにいかないので、カーチェイスは爽快感よりストレスが勝ります。
中盤以降は大型のドローンである「イカロス」が手にはいり、空を移動することができるようになり、一気に移動のストレスが減りました。ただ、ここまでくると車はもうほとんど乗らないです。このあたりはちょっと残念でした。
サイドミッションは同じことの繰り返し
オープンワールド系のゲームにありがちな問題ですが、サイドミッションはマップや敵こそ違えど、「同じことの繰り返し」になります。
これに関してはオープンワールドが飽和している現状仕方がないと思ってしまう部分も多少なりともありますが、人によっては飽きがくる可能性もあります。
私の場合は物資の必要性と戦闘の楽しさがつなぎとめてくれましたが、物資やアップグレード素材が不要になってくると、趣味の領域になってくるかもしれません。
総論:RAGE2は戦闘の楽しさがマイナス点をカバーする出来栄え
RAGE2には無視できないマイナス点も多いですが、敵がさわやかに欠損していく戦闘の楽しさがクセになります。
常に脳汁とアドレナリンが出まくるスピード感のある戦闘とド派手な欠損が、マイナス点をカバーしてくれるゲームです。
ストーリーが薄いということで、北米版に手を出しやすいゲームなのかなと思います。
BFG9000やProgress Boosterのようなデラックス版限定特典もあるので、興味があれば北米版のデラックス・エディションをチェックしてみてください。
もちろん通常版でも十分オススメです。
最後に:日本版の評価が心配
最後に。欠損のない日本版の評価を心配しています。
欠損による戦闘の楽しさを取り除いてしまうと、正直そこらへんにあるオープンワールドと何ら違いはありませんし、ゲームの魅力をごっそり削ってしまうことにほかならないなと。
欠損があるからこそ自分はこのゲームを最後までプレイできました。規制ありの日本版の評価がどうなるか、注視していこうと思います。


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ただ収集物を集めるだけではモチベ保てないからそれでゲームに長く繋ぎ止めておくのは無理。ハクスラがないとこの手のゲームは特に評価に影響する。
『欠損があるからこそ自分はこのゲームを最後までプレイできました。』、普通の人はグロ好きじゃないからね。