「死にゲー」という言葉をご存知でしょうか?
明確に決められたゲームジャンルではありませんが、「死にゲー」と呼ばれるゲームに共通するのはその名の通り、兎にも角にも容易く死んでゲームオーバーになってしまうということ。
初めてゲームをプレイするときはその難易度に心が折れそうになってしまうかもしれません。
しかし、トライ&エラーを繰り返すうちに少しずつ前に進めるようになっていき、クリアしたときの達成感は他のゲームでは味わえないようなものとなっています。
今回はそんな絶妙な難易度と達成感でプレイヤーたちを虜にして止まない「死にゲー」をご紹介していきたいと思います。
アクションRPG
DARK SOULS REMASTERED(ダークソウルリマスタード)
至極のダークファンタジー
今や「死にゲー」の代名詞ともなった「ダークソウル」シリーズの初代がPS4にリマスターされて登場です。
本作は元々PS3で発売されたソフトに当時の追加DLCを加えて、フレームレートや解像度を上げてPS4で遊べるようにしたものとなっています。
このゲーム最大の特徴は、敵を倒すとアイテムを買うお金にも、レベルアップに必要な経験値にもなるソウルが手に入るのですが、一度死んでしまうと倒された場所に所持していたソウルを落とすということ。
もちろん回収できますが、回収するまでにまた死んでしまうと一度目に落としたソウルは全て消えてしまうという仕様となっています。
このソウルというリソースを上手くやりくりしてキャラクターを成長させて進めていくのが「ダークソウル」シリーズの醍醐味となっています。
練り込まれた難易度と魅力的なキャラクター、そして心惹かれるダークな世界観と、アクションゲーム好きな方には是非遊んでもらいたい1本となっています。
根強いファンも多く、「フロム脳」と呼ばれるマニアも多数生まれました。
もちろん私もそうです…
DARK SOULS II SCHOLAR OF THE FIRST SIN(ダークソウル2 スカラーオブファーストシン)
シリーズ屈指のボリュームと新たなる試み
「ダークソウル」シリーズ2作目となる本作も、PS3で発売されたソフトに追加DLCを加えたものをPS4用に調整したソフトとなっています。
本作はDLCまで含めるとかなりの大ボリュームとなっており、じっくりと長く遊ぶことができるようになっています。
「ダークソウル」シリーズ全てにおける目玉要素として、オンラインマッチング機能があり、他のプレイヤーと協力して冒険をすることが出来ます。
自分が他のプレイヤーを助けることも、誰かに助けてもらうこともできますよ。勿論、他のプレイヤーをその手で殺めるという敵対プレイも可能となっています。
そして本作では、特定のプレイヤーを他の敵対プレイヤーから守る為に召喚されたり、入り込んだ他プレイヤーを倒すことができるエリアが増えたりと、オンラインプレイの遊びの幅が広がりました。
また、新たに両刃剣や二刀流などの武器種が増えて、戦闘においてもロールプレイの選択肢が増えています。
ですが、ソウルシリーズの中で私が一番プレイ時間を奪われたのは2でして、周回プレイカンストまでプレイしました。
とくに追加DLCのシナリオは神ゲー扱いして良いと思います。
DARK SOULS III(ダークソウル3)
シリーズ最終章にて最高傑作
シリーズ最終章となっていますが、「ダークソウル」のストーリーは大まかな流れをムービーで説明し、セリフやアイテムの説明などで補完するというプレイヤーの想像に委ねられる部分が多いため、シリーズ未経験でプレイしても問題はありません。
しかし、オマージュや過去作のものが登場したりするので、初代と2を遊んでおくとより楽しめるかと思います。
今作の一番の注目要素は「戦技」と呼ばれる技です。武器種ごとに対応した特殊技が定められており、この戦技の存在により戦闘での駆け引きが増えて、よりアグレッシブな動きが可能になりました。
過去2作品を経て、システムや難易度もより洗練されており、理不尽に殺されてしまったりする場面やストレスを感じることが少なくなっています。
オンラインの敵対プレイにおける対人戦のバランスも調整されているので、アクションが苦手な人でも遊びやすくなっていますよ。
「無名の王」との戦いは本当にアツいです。
Demon’s Souls(デモンズソウル)
ソウルの系譜の原点
「ダークソウル」シリーズの前身となった作品で、「ダークソウル」に受け継がれたサクサク死んでしまう高難易度や、ソウルを用いたロールプレイの幅の広いキャラクター育成、そしてダークファンタジーな世界観を持った作品で、未だに根強いファンが多数います。
本作はPS3版をPS Nowで遊ぶことが可能となっています。
本作のオンラインサービスは終了してしまっているため、オンラインプレイができないことにご注意ください。ただし、オフラインプレイでも本作は充分に楽しめる魅力を持っています。
見えない壁など無い、落ちたらそれまでの落下死。無双なんてできない雑魚敵の強さ。人間の死角を突いてくる絶妙な敵の配置や罠の数々。
粗削りな点もありますが、ソウルシリーズの原点にして非常に高い完成度を誇っている作品となっています。
一見最強に見えるボスの弱点を探して、見事討伐したときの爽快感は半端じゃありません。
とくに「塔の騎士」はソウルシリーズ屈指の名ボスです。
Bloodborne(ブラッドボーン)
より疾く、より鮮烈に。獣の如き戦いを!
「ダークソウル」シリーズを開発しているFrom Softwareから発売されている新規タイトル。
基本的なシステムは「ダークソウル」に準じますが、世界観が近代ゴシック調でホラー色が強くなっており、戦闘が能動的に仕掛けるかなり動きが速いものになっています。
今作の特徴はなんといってもスピーディーな戦闘です。「ダークソウル」では、盾を構え敵の攻撃を受け止める戦法が主流でしたが、今作に盾という概念はほとんど ないので、ステップで華麗に攻撃をかわしましょう。
新要素である「リゲイン」システムは、攻撃すると受けたダメージを一定値回復するもので、回復行動の手間を減らし戦闘のテンポをより速いものとしています。
科学治療と民間療法の両方が存在している時代の猟奇的で狂気を感じられる世界観と、近代神話を上手く調和させた独特の設定は、ハマる人にはハマる素晴らしい雰囲気となっています。
筆者もこのゲームは特にお気に入りであり、アクションの腕に自信がある人には是非遊んでもらいたい一本です。
世界観はジメジメしていて陰鬱で狂気的。控えめに言って最高です。
聖杯ダンジョンも最深部までクリアしました。
ちなみに、ゲームの世界観はクトゥルフ神話がモデルです
https://team1986.jp/hokubei-ps4-coc/
仁王(NIOH)
戦国を駆け抜ける和風死にゲー
開発はコーエーテクモですが、公式が「和風のダークソウル」を目指して作ったと公言されているゲームです。
その言葉は間違いなく、中世ヨーロッパをモチーフにしている「ダークソウル」を上手く和風で表現できています。また、本家とは異なる独自のシステムを組み込むことにより、また違った面白さを提供してくれる作品です。
本作はハック&スラッシュ要素を備えており、装備品の性能が固定ではありません。自分の納得のいく最強装備を求めて武具を掘るというのは、「仁王」ならではの楽しみ方でしょう。凝り性の人は何時間でも遊んでしまうかもしれません。
また、ストーリーにも力を入れており、史実の戦国史とオリジナルストーリーを上手く紡ぎ合わせた脚本は必見で、歴史好きの方はとても楽しめる内容となっています。
日本刀や槍などが主武装なので、和風剣戟アクションが好きな人にはたまらない作品となっています。
これだけきくと「なんじゃそら?」なんですが、ゲーム自体は鬼武者じみていて、アクションゲームとしても死にゲーとしても歴史ゲーとしてもしっかりと面白い内容になっています。
THE SURGE(ザ サージ)
近未来SFの世界での極太外骨格アクション
こちらもまた「ダークソウル」にインスパイアされた作品で、死んでしまうと経験値をロストしてしまうシステムなどが取り入れられており、ゲームプレイに緊張感を持たせてくれています。
それでいて、これまた独自のシステムを導入しているので、また違う面白さを見せてくれます。
舞台となるのは近未来で、主人公や敵は外骨格(パワーアーマー)を身に着けて戦います。この外骨格が今作最大のキモであり、面白さが詰まっています。
敵の外骨格は部位破壊することができ、壊すと稀にその部位のアイテムを落として、それで装備の強化や作成をすることができます。部位破壊の演出は結構過激なので、爽快感のある戦いをすることができますよ。
また、外骨格とは別に特殊効果の付く「チップ」を設置することができます。このチップがカスタマイズの幅を広げており、攻撃特化型や、体力型などをその場に応じて自由に組み合わせることができるのも独自の面白さとなっています。
ハックアンドスラッシュ系アクションRPG
LET IT DIE(レットイットダイ)
ローグライク?ハクスラ?いいや死にゲーだ!
ランダム生成される塔の中を、装備を現地調達して登って行くサバイバルアクションゲームです。目的自体は自分のキャラクターを成長させて、ゴールを目指すというものですが、実に多種多様な要素が詰め込まれている非常に遊びがいのある作品となっています。
ベースはローグライクなので、マップはランダム生成なのですが、このランダム生成は1日に1回というのがポイント。つまり、1日の間ならマップは切り替わらないので、死んで覚えるが通用するのです。
ハック&スラッシュ要素もあり、良い武器を見つけてそれで戦うことが求められるのですが、本作は武器の修理が出来ず、いずれは壊れてしまいます。一つの武器にこだわらない装備を新調する判断力も問われるでしょう。
「須田ゲー」と呼ばれるジャンルでして、人を選ぶかもしれませんが好きな人はとことん好きだと思います。
ちなみに私は須田氏の「シルバー事件」が死ぬほど好きです。
https://team1986.jp/meisaku-pc-silvercase/
2D見下ろし型アクションゲーム
Hotline Miami(ホットライン マイアミ)
他とは一線を画す2Dバイオレンスアクションゲーム
数あるゲームの中でも、かなり異色な本作。プレイヤーは動物のマスクを被った主人公を操作して、悪党どもを血の海に沈めていきます。
今作の特徴はプレイヤーの視点が俯瞰視点となっていることでしょう。視点が上からで敵の行動が丸わかりなので、どこから来るのか、どう襲うかなどを自分で組み立てていく楽しさがあります。
このゲームは自分も敵も攻撃を受ければ1発で死んでしまうようになっており、ここで俯瞰視点というシステムが活きてきます。大きくマップを見渡せるので、死んでしまっても相手の動きを覚え、それに応じた対応をしていく。
正にトライ&エラーのお手本と言ってもいいゲームシステムとなっています。
そして本作の魅力はなんといってもその独特な世界観です。ストーリーもかなり作り込まれており、最初は何も分かりませんが、進めていくとどんどん引き込まれていく内容となっています。
音楽も高い完成度で、世界観への没入を高めてくれています。
8bitで描かれるバイオレンス表現は、下手なZ指定ゲームよりも刺激が強いかもしれません。
死にゲー最高傑作のアクションRPG
SEKIRO:SHADOWS DIE TWICE
期待度バツグンの和風剣戟アクション
「ダークソウル」を手がけたFrom Softwareから、「天誅」のスピリッツを受け継いだ死にゲー最高傑作が、SEKIRO:隻狼です。
本作は和風ダークソウルというイメージで、システムもダークソウルから継承されたものも多いです。
オンライン要素が無い分PvEに特化したゲームバランスが絶妙で、ダクソシリーズとは別のゲームとして未体験の面白さを提供してくれます。
主人公は忍者となっており、俊敏な動きが可能となっています。戦闘時も「ブラッドボーン」のように、ステップを用いた素早い戦いを楽しめます。
また、「鉤縄」を使ったワイヤーアクションが追加されており、高いところに瞬時に移動したりと、今までにないマップの高低差を活用した立体的なアクションにも注目が集まっています。
本作の非常に面白いシステムとして、「回生」があります。これは一度まで死んでしまってもその場で復活できると言うもの。
復活するタイミングは自分で決められるので、敵がこちらの死を確認して立ち去ろうとしたところを後ろからグサリ!なんてことも可能になっています。
様々なシステムが追加され、国内外を問わず非常に高い評価を博していて、死にゲーの中では最高傑作だと言っても過言ではありません。
ぜひ手にとってプレイしてみてください。
フロムソフトウェアの作品では、ブラボやダクソを押さえて個人的にもっともやり甲斐があるゲームだと思っています。(その分難しいけど)
死をも糧にして進むトライ&エラーの究極系
いかがでしたでしょうか。今や一大ゲームジャンルとなった「死にゲー」ですが、様々なソフトがあり私たちを楽しませてくれます。
「死にゲー」の一番の魅力は、プレイヤーに攻略する楽しさを与えてくれること。理不尽とも思える難易度も、何度も挑戦しては死んで、その中で攻略法を見つけいき、クリアした暁には達成感というご褒美を与えてくれます。
真摯に挑んだプレイヤーにしか味わえない達成感は、一度味わってしまったら病み付きになることでしょう。そしてもっと遊びたい!もっと色んな攻略の仕方をしてみたい!と思わせてくれます。
難易度が高くて敬遠している方もいるかもしれませんが、良かったら一度遊んでみてください。どのゲームも、プレイヤーが能動的に挑戦することの楽しさを味あわせてくれますよ。
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https://team1986.jp/gamer-health-care/
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「隻狼」は「隻腕の狼」っていう意味ですよ!